漫画『宝石の国 (4)』の中から印象に残る名シーンを3つピックアップしました。
アニメ『宝石の国』.第10話「しろ」:巨大な月人に立ち向かうダイヤ
こら、フォスをいじくるのは順番だ。並びなさい
話数 | 第二十一話 |
タイトル | 「春」 |
ページ数 | p25 |
フォスの自由自在に動く合金の腕に興味津々の宝石たち。みんなに追いかけ回されて、逃げ回っていたフォスは先生に助けを求めた
あの~~全員からこのような攻撃を受けます‥‥‥
大人気
ああ言い方が悪かったかな!先生の方から注意してもらいたいのですが!
こら、フォスをいじくるのは順番だ。並びなさい
(逃げるフォス)
冗談だ
市川春子.宝石の国(4).第二十一話「春」
いつもみんなを困らせてばかりのフォスが、逆にちょっかいを出されるという珍しい構造。慣れない待遇に困惑するフォスと金剛先生のユーモアな一面が見れる微笑ましいシーン。
遠くにいるボルツは大事に見える
話数 | 第二十五話 |
タイトル | 「分岐」 |
ページ数 | p119 |
学校に残っていたダイヤは巨大な月人(しろ)に遭遇してしまう。最初こそ逃げ回っていたが、何もできない自分を変えるため、一人で倒すことを決意する。
月人の尻尾で両腕を割られるも、その尖った断面で月人を真っ二つに切り裂くことに成功した。全身がボロボロになり、床に落ちてゆくダイヤを弟のボルツは目撃する。
兄ちゃん!
無駄が多い 、でしょ? 別れてよかった。遠くにいるボルツは大事に見える
僕もだ
市川春子.宝石の国(4).第二十五話「分岐」
同じダイヤモンド属として、長らく一緒に見回りをしていた兄弟の二人だったが、パワーアップしたフォスの方がボルツのペアに相応しいと、ダイヤは提案した。ペアを解消し、一定の距離を置くことでお互いの大切さに気付いた二人だった。
僕の最初の願いはなんだっけ‥‥‥
話数 | 第二十八話 |
タイトル | 「しろ」 |
ページ数 | p180 |
月人は仲間を連れ去る敵のはずなのに、先生がみんなを襲った巨大な月人に親しげに名前を呼んだのを聞いてしまったフォスは、先生と月人との関係に疑念が沸く。
僕は、本当のことが、知りたい。先生に訊くのは勇気がいる。勇気、また勇気か。どれだけいるんだ
僕の最初の願いはなんだっけ‥‥‥
市川春子.宝石の国(4).第二十八話「しろ」
「勇気」はアンタークから低硬度の宝石に必要なものだと教えられ、アンタークがいなくなってからは、自身の胸に刻んでいる言葉だった。
短期間で、両手・両足だけでなく、憧れたアンタークまでも失ったことで、フォスの精神は急激に変容していった。そして、大好きな先生までも疑うことになり、心の整理ができないまま自分自身の望みを見失っていく。