漫画『宝石の国 (8)』の中から印象に残る名シーンを3つピックアップしました。

市川春子.宝石の国(8).第六十一話「決別」:フォスに集合時間と場所を伝えられた宝石たち

色々試したけど変われなかった

話数五十九
タイトル動揺
ページ数p150

目ざといダイヤは月から戻ってきたフォスが隠しごとをしていることに気づく。同じダイヤモンド属として、ボルツと比較され続けることに嫌気が差したダイヤは、間接的に月に行きたいことをフォスに伝えた。

ダイヤ

ねえフォス。本当は月のこと色々覚えているんじゃない?でもフォスは優しいからみんながショックを受けないように忘れたふりして少しずつ話してる。

ダイヤ

ちがうかしら?僕は月の話 怖くないわ。ボルツがいない場所に行きたいの。色々試したけど変われなかった

フォス

なにかダイヤの助けになりそうなことを思い出したらすぐ教えるよ

市川春子.宝石の国(8).第五十九話「動揺」

月へ連れていく宝石たちを探し集めていたフォスは、このダイヤの発言から月に興味があるメンバーの有力候補に加えた。

第三話「ダイヤモンド」で新しい戦法を試したり、変わるための努力をしている様子が描かれていたダイヤだったが、結局ボルツに劣ったままだったという悲しい結末。

月から帰ってきたのは、本当にフォスかしら

話数六十
タイトル懐疑
ページ数p172

月へ連れていくメンバーを集めるため、個別に宝石たちに接触を続けていたフォスだったが、ユークレースにその行動を懐疑的に思われていた。

書記担当として、長年、ジェードとともに宝石たちの仕事を取りまとめ、学校生活の中枢を担ってきたユークレースの優秀さが伺える。

ユークレース

フォス自身は月のことを良いとも悪いとも言わないから、聞いた方は自分で判断せざるを得ない。相手を試すようなこの感じには覚えがあるの、そう‥‥‥ラピス・ラズリね

ユークレース

あのこは本当に賢くて優しいこだけど少し危ういところがあったわ。‥‥‥これは悲しい妄想よ。月から帰ってきたのは本当にフォスかしら

市川春子.宝石の国(8).第六十話「懐疑」

ユークレースに気づかれたフォスは、これ以上メンバーを集めるのは難しいと判断。月へ行くことに興味があることが確認できたメンバーに、こっそりと集合時間と場所を伝えた。

月人にすら好かれるおまえに、独りの気持ちはわからない

話数六十一
タイトル決別
ページ数p185

フォスは月で先生や月人の真相を知り、シンシャを説得する材料を揃えてきた。これでシンシャも月に付いてきてくれると自信満々だったフォスだが、断られあっけにとられる。

フォス

今度こそ一緒に行こう。他のみんなも一緒だ

シンシャ

それじゃ先生が可哀想だ。俺は行かない

フォス

バカなー。先生は僕らと出自がまったく違う!元々関係ないんだ。同情なんてしなくていいだろう?

シンシャ

月人にすら好かれるおまえに、独りの気持ちはわからない

市川春子.宝石の国(8).第六十一話「決別」

長い間、夜に閉じ込められ、誰よりも孤独の辛さを知っているシンシャは、先生を置いて月に行くことはしないと言い切った。二人のすれ違いが決定的なものになっていく。

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