黄前久美子と塚本秀一の会話や関係性の変化まとめ (高校1年:12月~2月)。定期演奏会
北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話
タイトル | 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話 |
巻数 | 4巻目 |
発売日 | 2015年5月25日 |
作者 | 武田綾乃 |
出版社・レーベル | 宝島社・宝島社文庫 |
収録内容
- 一 北宇治高校吹奏楽部の日常
- 二 科学実験室の京子さん
- 三 あの子には才能がある
- 四 少女漫画ごっこ
- 五 好きな人の好きな人(前編)
- 六 好きな人の好きな人(後編)
- 七 犬と猿とおかん
- 八 背伸び
- 九 コンプレックス
- 十 きみのいなくなった日
- 十一 北宇治高校文化祭
- 十二 新三年生会議
- 十三 お兄さんとお父さん
- 十四 とある冬の日
とある冬の日
高校1年の冬、秀一は久美子に気持ちを伝えるべきか悩んでいた。告白になかなか踏み切れずいたが、梨子先輩の「――でも、一緒にいられるのっていまの時期だけやで?」というアドバイスの言葉を受けた。
ちょうどその日の夜、秀一は電話で久美子に呼び出され、二人で宇治川沿いの道を歩いていた。久美子から、コンクール前にプレゼントしたヘアピンのお返しとしてミニチュアのトロンボーンを貰った秀一は、ついに覚悟を決める。
俺さ、俺、好きやねんけど
‥‥‥誰を?
お前を!
久美子は表情を隠すように自分の顔を両手で覆った。そのままフラフラと、彼女はその場にしゃがみ込む。
え、大丈夫かよ
ちょっと、心臓がドキドキしてて
私も、秀一のこと好きだよ
劇場版『響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』はこのシーンから始まり、オープニング(これが私の生きる道)へと繋がる。