黄前久美子と塚本秀一の会話や関係性の変化まとめ (高校1年:9月~10月)。北宇治高校文化祭
北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話
タイトル | 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話 |
巻数 | 4巻目 |
発売日 | 2015年5月25日 |
作者 | 武田綾乃 |
出版社・レーベル | 宝島社・宝島社文庫 |
収録内容
- 一 北宇治高校吹奏楽部の日常
- 二 科学実験室の京子さん
- 三 あの子には才能がある
- 四 少女漫画ごっこ
- 五 好きな人の好きな人(前編)
- 六 好きな人の好きな人(後編)
- 七 犬と猿とおかん
- 八 背伸び
- 九 コンプレックス
- 十 きみのいなくなった日
- 十一 北宇治高校文化祭
- 十二 新三年生会議
- 十三 お兄さんとお父さん
- 十四 とある冬の日
文化祭 開催前
文化祭、高坂と回んの?
うん、そのつもり
へ、へえ。そうなんや。あ、ちなみにさ、シフトっていつ入ってんの?
えっとね、二日目の午前中に入ってるよ。午後からも暇だから、手伝いでもしようかなって思ってるんだけど
マジで?俺も午後から暇やねんけど
へえ、そうなんだ。じゃあシフトの時間かぶってるんだね。
せっかく二人とも同じ時間が空いてるのに、秀一は一緒に回ろうと自分から切り出すことができなかった。
文化祭 一日目
久美子と麗奈は秀一のクラスである1年6組の茶屋に来ていた。
うちのクラスさ、お化け屋敷やんの。でさ、明日の午後からアタシシフト入ってんの。塚本暇なんでしょ?
あ、うん。暇やけど
来て。無料チケットあげるから
いや、でも、二枚もらっても一緒に行くやつが──
久美子と来れば?
えぇっ
久美子、明日は午後から暇って言ってたやんか
それはそうだけど
あー、じゃあ、明日行く?
まあ、いいけど
あがた祭りも花火大会も久美子を誘えていない秀一にしびれを切らしていた麗奈は一緒にお化け屋敷に来るようにセッティングしてあげた。
文化祭 二日目
うわあ!
ちょっ、落ち着けって
ビビりすぎ、やっぱり怖かったんやんか
あーもう!いまのなし!
めっちゃ笑える。いまのリアクション傑作すぎ
うるさい
天井から吊るされたこんにゃくに驚いた久美子の反応を面白がる秀一。