クラリネット奏者の一年生、義井紗里が友人や先輩からサリーと呼ばれている理由。
体験入部期間の初日、低音パートの見学にやってきた新南中カルテット。義井沙里は自己紹介で言い忘れた呼ばれ方について補足した。
先輩、さっき言いそびれましたが、私の呼び方はサリーか義井で大丈夫です。下の名前で呼ばれるの苦手で
みんなからもサリーって呼ばれてたもんね
自分の名前、ちょっと可愛すぎるような気がしちゃうんですよ。私、可愛いものは好きなんですけど、自分と可愛いものが一緒にあるのは苦手で
「沙里」という名前は可愛すぎるから自分に不釣り合いだと思っている。名字があだ名で呼んでほしいと部長に頼んだ。
サリーちゃん、可愛いのに?
いや、全然。っていうか、先輩いつもそんなふうに女の子を褒めるんですか?
え?変かな。思ったことを口に出しただけなんだけど
いや、変ってわけじゃ・・・・・・その、ありがとうございます。なんか、北宇治って強いから先輩たちもすごく怖いのかなって心配してたんですけど、久美子先輩みたいな優しい部長さんで安心しました
沙里は、北宇治の先輩は厳しく取っ付きにくいというイメージを持っていたが久美子と接して、想像と違ったことに安堵する。
大丈夫だよ。絶対に楽しい高校生活になるから
告げた台詞は、あのころの自分がかけてほしかった言葉だった。
おわりに
"沙里"だとなんとなくアイドルっぽさを感じるからでしょうか。二文字は少し珍しいから分かる気もしますが、サリーも十分可愛いと思います。それにしても北宇治吹奏楽部は名前にコンプレックスを持つ子が多いですね。緑輝や求くん、初期の鈴木美玲しかり。