漫画『宝石の国 (9)』の中から印象に残る名シーンを3つピックアップしました。
市川春子.宝石の国(9).第六十二話「遠景」扉絵:月へ向かう8人の宝石たち
今日からやり直しを提案します!
話数 | 第六十五話 |
タイトル | 「今日」 |
ページ数 | p77 |
7人の宝石たちを連れ、月へ行ったフォス。残された宝石たちはその事実を知り、戸惑い、打ちひしがれ、自壊するものまでいた。混乱を極める状況で金剛先生は散り散りになったみんなを集め、自身の成り立ちについて話す。
先生の出自を聞いて、唖然とする宝石たち。そして、先生は月へ向かったフォスフォフィライトの判断は正しいとして、自身を排除、および、月へ向かうよう提案した。決断を迫られる中、ひとりの宝石が立ち上がる。
彼は正しい。月へ向かいなさい。どうか‥‥‥
はじめまして金剛。とても長く生きてきたのね、大変だったでしょう
僕はユークレース。今日からやり直しを提案します!
市川春子.宝石の国(9).第六十五話「今日」
ユークレースのこの案により、残された宝石たちは地上に残り、かつての仲間たちを失いながらも前向きに生きていくことを決めた。そして、先生と新たな関係を築いていく。
いやだ!戻らない!自由に なりた
話数 | 第六十七話 |
タイトル | 「カンゴーム」 |
ページ数 | p129 |
硬度4以下のアンタークチサイトは再生不可だと告げられ、フォスの精神を心配するカンゴーム。自身がアンタークの代わりになるため、アンタークの外装をつけることは可能か、エクメアに問うた。
エクメアは、フォスに対するそれほどまでの忠誠心は、カンゴーム自身の意思ではなく、瞳に残るゴースト・クォーツのインクルージョンによるものだと教えた。
本当の君は、この星の美しい空色だ。瞳のクォーツを取り除く依頼なら受けよう。自由になりたいなら、そこで待っておいで。道具を取ってくる。
いやだ!戻らない!自由に なりた
承った
市川春子.宝石の国(9).第六十七話「カンゴーム」
誰にも縛られない本当の自分自身として生きることに憧れたカンゴームは、施術を受けようとその場で立ち尽くしていたが、部屋から引っ張り出そうとする強い力を受ける。
カンゴームはそれに抗おうと、床に爪を立て必死に抵抗。床に破片を飛び散らせながら引きずられるも、片手で部屋の壁を掴んだ状態で倒れた。その姿を見て、エクメアは施術に同意したとみなした。
僕らの未来にはあなたが必要よ
話数 | 第七十話 |
タイトル | 「未明」 |
ページ数 | p187 |
地上に向かったフォス、パパラチア、イエローダイヤモンドの3人。イエローは戦意喪失し、フォス&パパラチア vs ボルツ&シンシャの対戦 となり、結果は痛み分け。倒れたフォスにユークレースは、協調を求めた。
こんなことがしたいわけじゃないでしょう? 誰もこぼさず進む方法を一緒に考えましょう。
もう戻れない。所詮五以下は、僕も
僕らの未来にはあなたが必要よ
市川春子.宝石の国(9).第七十話「未明」
ユークレースの言葉に涙を流したフォスだったが、予兆の黒点が3つ現れ、カンゴームたちが月から救援にやってくる。フォスたちは先生に会うという目的を果たせず一時撤退となった。
この遠征でイエローダイヤモンドは精神を病み、パパラチアはシンシャの毒液を食らい、二人はしばらく休養することになる。