南中学校出身の仲良し四人組:釜屋すずめ・針谷佳穂・上石弥生・義井沙里の担当楽器と選んだ理由。
タイトル | 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 前編 |
巻数 | 11巻目 |
発売日 | 2019年5月1日 |
作者 | 武田綾乃 |
出版社・レーベル | 宝島社・宝島社文庫 |
収録内容
- プロローグ
- 一 あの子のユーフォニアム
- 二 秘密とフェスティバル
- 三 戸惑いオーディション
- エピローグ
義井沙里:クラリネット
体験入部期間の一日目。南中出身の仲良し四人組は低音パートの見学にやってきた。
あの、いちおう言っておくと、私は低音パートを希望してるわけじゃないんです
ええっ
ええっ
ええっ
嘘やん。サリーも一緒にちゃうの?
私は中学からずっとクラリネットやし、マイ楽器も持ってるから。今日は三人にオススメするために低音パートに来てん。
義井沙里ことサリーは、唯一の吹奏楽経験者で中学ではクラリネットを担当していた。
高校でも引き続きクラリネットを希望するため、低音パートには他の三人の付き添いで来ていた。
サリーは一学年上で同じ南中出身の鈴木美玲にも名前を覚えられていて、かなりの実力者らしい。
釜屋すずめ:チューバ
上石弥生:チューバ
針谷佳穂:ユーフォニアム
四月の第二週の金曜日。体験入部期間が終了し、正式な入部希望者が音楽室に集まった。
楽器紹介のあと、楽器決めが行われ楽器が確定したら部長のもとに報告にすることになっている。
じゃあすずめちゃんから。なんの楽器になったの?
チューバです!あと、弥生とチューバになりました。弥生はユーフォ希望だったんですけど、じゃんけんに負けちゃって
ってことは、佳穂ちゃんがユーフォニアム?
そうです。よろしくお願いします
ユーフォニアムは針谷佳穂と上石弥佳の二人が希望していたが、じゃんけんで勝利した佳穂がユーフォ、弥生がチューバになった。
チューバは後藤卓也と長瀬梨子、二人のチューバ奏者が卒業してしまったため、滝先生の方針により最低二人募集していた。
はじめからチューバ希望だったすずめと弥生で無事二人を確保できた。