黄前久美子と塚本秀一の会話や関係性の変化まとめ (高校1年:4月~6月)。"ブス"発言事件・あがた祭り

北宇治高校吹奏楽部へようこそ

タイトル北宇治高校吹奏楽部へようこそ
巻数1巻目
発売日2013年12月5日
作者武田綾乃
出版社レーベル宝島社・宝島社文庫

収録内容

  • プロローグ
  • 一 よろしくユーフォニアム
  • 二 ただいたフェスティバル
  • 三 おかえりオーディション
  • 四 さよならコンクール
  • エピローグ

四月

入学初週の帰り道。京都宇治駅から宇治橋を渡った先の平等院通りでの会話。

塚本秀一

お前、北宇治やってんな。お前、北宇治行くとか言ってなかったやん

黄前久美子

いいでしょべつに

塚本秀一

ふつう言うやろ

同じマンションに住む幼馴染でありながら、とある事情から北宇治高校に進学することを久美子は秀一に教えていなかった。

塚本秀一

何怒ってんの?

黄前久美子

何怒ってんの?ってそれ本気で言ってるわけ?

黄前久美子

アンタ中三のとき私に言ったでしょ?『しゃべってくんじゃねーよブス』って

塚本秀一

それはお前、いいなりほかの男子がいる前で、今日飯食いに来るかとか言ってくるから。その、

黄前久美子

ああそうですかわかりましたもういいです近づかないでください

秀一の"ブス"発言事件よりも前まではお互いに家に出入りし、夕食を食べる親密な仲だった。

加藤葉月

久美子って、トロンボーンの塚本と付き合ってんの?

黄前久美子

・・・・・・はい?いや、付き合ってないけど

川島緑輝

なーんだ、つまんないの! でもさ、なんで二人は一緒に帰ってたの?

黄前久美子

お母さん同士が昔からの友達らしくて、小三のときにこっちに引っ越してきてからはずっと家族ぐるみの付き合いなの。

葉月と緑輝に一緒に下校しているところを見られ、関係を疑われた久美子はきっぱり否定した。

五月

サンライズフェスティバルを終えた、5月の後半。来たる6月5日に開催されるあがた祭りに部内は浮足立っている。

塚本秀一

お前さ、五日空いてる?

黄前久美子

あぁ、もしかして、あがた祭り?

塚本秀一

・・・・・・その、一緒に行けへんかなって思って

黄前久美子

あ、えっと・・・・・・

黄前久美子

ごめん!私、あがた祭り子と行くから!

秀一からあがた祭りに誘われた久美子だったが、葉月と三角関係になるのを避けようとして、とっさに約束があると嘘を付いてしまう。

六月

あがた祭りから数日後。久美子は葉月から一緒に下校しようと誘われた。

加藤葉月

うちが塚本を連れていったとき、なんか久美子嫌そうな顔してたやん

黄前久美子

いや、べつに秀一は好きとかそういう感じじゃないというか・・・・・・親友?みたいな?友達取られちゃって寂しい感じというか・・・・・・ね?

葉月に秀一への恋愛感情を問い詰められ動揺する久美子。取り繕おうと必死で早口になってしまう。

おわりに

中学3年のときの秀一の失言が原因で、入学当初は久美子が秀一を避けるという険悪ムードが漂っていました。しかし、あがた祭りの誘いを久美子が断ったことをきっかけに今度は逆に秀一が久美子と距離を置くことになります。

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